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2018年10月1日 「口呼吸の体への影響」について
今回は「口呼吸の体への影響」についてお話します。
唾液には、消化活動を助けたり、口腔内の細菌を殺菌したりと歯や体の健康を保つ上で重要な役割があります。
その唾液の分泌が減ってしまう大きな要因の一つが「口呼吸すること」です。
最近、口呼吸する子供が増えていると言われています。
原因は、アレルギー性鼻炎などの鼻の疾患や、やわらかい食事により口周りの筋肉が弱いことなど様々です。
口呼吸がもたらす体への悪影響には、下記のようなものがあります。
●むし歯や歯周病になりやすい
むし歯や歯周病の原因は、口の中の細菌です。
唾液には、その細菌を抑制し口の中をキレイにする働きがあります。
口呼吸により口の中が乾き唾液の分泌量が減ってしまうと、むし歯・歯周病のリスクが高まります。
●歯並びが悪くなってしまう
口呼吸により、口を開いている時間が長くなると口の周りの筋肉が緩みがちになります。
筋肉の緩みが歯並びを悪くする原因になります。
●姿勢が悪くなる・顎がゆがむ
口による呼吸法がゆがんだ姿勢をとります。
呼吸法による姿勢が、顔や顎の発達に影響を与えます。
●喉の感染症にかかりやすくなる
鼻には、吸った空気を加湿・除菌する働きがあります。
口で呼吸すると、除菌・加湿されない乾燥した空気をそのまま吸い込んでしまうため、喉を痛めてしまう可能性があります。
また、体内に細菌が侵入しやすくなり、かぜをひきやすくなります。
●睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に口呼吸していると、舌の位置が喉のほうに下がり無呼吸の状態になります。
これにより、イビキやひどい場合には睡眠時無呼吸症候群になってしまいます。
よく口呼吸をしていると気づいたら意識して口を閉じ、鼻で呼吸するようにして下さい。
鼻づまりなどを引き起こす病気がある方は、 早めに治療をして治して下さいね。
今回は、「唾液の役割」についてお話します。
唾液は、1日に1000~1500mlほど分泌されます。唾液には、健康に関わるさまざまな働きがあります。
【唾液の働き】
●消化を助ける
唾液に含まれ
「アミラーゼ」という消化酵素の働きによってデンプンを分解、消化を助けます。
●洗浄作用
食べ物のカスや、細菌、歯に付着したプラークを洗い流し、お口の中を清潔に保ちます。
●抗菌作用
口の中には多くの細菌がいますが、唾液内の成分が細菌の増殖を防ぎます。
●粘膜を保護
食べ物を滑らかにしたり,粘り気を出して口の中の粘膜や舌が傷つかないようにしています。
口の中の粘膜を保護し、そしゃくや飲み込みを助けます。
●お口の乾燥防止
口の中を湿らせ、なめらかにし、発音をスムーズにします。
●むし歯を防ぐ
口腔内の酸を中和して、脱灰を止める働きと、唾液中のカルシウムイオン、
リン酸イオンが歯に沈着して再石灰化する働きで、むし歯を防ぎます。
このように唾液には、歯だけでなく体の健
に関わる様々な働きがあります。
よく噛むと唾液がたくさん出ます。
逆に、唾液の分泌量はストレスや疲れ、加齢、薬の副作用などで減少することもあります。
よく噛む食事を心がけ、唾液をたくさん出して全身の健康を保ちましょう。
また、睡眠中は唾液の分泌が少なくなりますので、就寝前の歯磨きは忘れずに行いましょう。
今回は、「顎のズレ」についてお話します。
顎は、自分でも気づかないうちに、ゆがんだりズレたりすることがあります。
そして、その歪みやズレが体の不調を引き起こす原因となったり、内蔵まで悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。
ズレが無いかどうか、一度チェックしてみましょう。
【顎のゆがみチェック】
□ 上下の前歯の真ん中がそろっていない。
□ 顔を限界まで横に向けた時、右と左で向きやすさが違う。
□ 目・耳・肩の高さが左右で違う。
□ 顎を大きく動かすと、顎の骨がガクガク鳴る。
□ 口を開ける時や食べ物を噛む時、顎の痛みがある。
□ 口が大きく開かない。(指の幅で3つ分あれば正常)
□ 噛み合わせに違和感がある。
【顎のズレが原因となりうる症状】
*顎関節症
*偏頭痛
*首筋や肩のこり・腰痛
*顔のゆがみ
*冷え性・のぼせ
*耳鳴り、難聴、めまい
*むくみ・肌荒れ
*消化器系疾患(胃痛、便秘など)
【ズレを防ぐために注意すること】
●片側だけで噛むのをやめる。
●無理して硬いものを食べない。
●歯を食いしばらない。
●頬杖をつかない。
●受話器を顎の間に挟んで電話をしない。
●足を組まない。
ご自身でズレが無いかどうか、一度確認してみて下さいね。
2018年7月1日 噛む回数の増えるレシピについて
今回は、噛む力をつける料理レシピを紹介します。
よく噛むことは、顎の発達の促進・唾液の分泌・肥満防止などの作用があります。
今回のレシピは、「いかのチーズ焼き」です。
【材料(2人分)】
・いか(胴のみ)…200g
・キャベツ…50グラム
・油…小さじ1/2
・長いも(すりおろし)…30g
・ピザ用チーズ…20g
★しょうゆ…小さじ2/3
★だし汁…小さじ2
★しょうが汁…小さじ1/2強
【作り方】
1)キャベツは細切りにします。フライパンにサラダ油を熱してサッと炒め、取り出しておきます。
2) 1)の荒熱が取れたら長芋とチーズを混ぜ合わせ、いかに詰めてつま楊枝でとめます。
オーブンシートを敷いた天板にのせ、200℃に熱したオーブンで8分ほど焼きます。
3)★を合わせ、たれを作ります。焼き上がったいかは食べやすい大きさに切って器に盛り、たれをかけ、完成です。
皆さんも、ぜひご家庭で作ってみて下さいね。
6月4日~10日は、「歯と口の健康週間」です。
「歯と口の健康に関する正しい知識を知ってもらうこと」
「歯の病気の予防・早期発見・早期治療を行って、健康の保持や増進に役立てること」
を目的に、厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会が毎年実施しています。
歯と口の病気といえば、「むし歯」「歯周病」を思い浮かべる方が多いと思いますが、これらの病気で起こる最終的な結果は“歯の喪失”です。
歯を失ってしまうと、噛むための機能が落ちてしまい、柔らかいものしか食べられなくなったり、栄養の偏りによる生活習慣病を招いたり、筋力の低下や運動機能の低下などを招く原因にもなってしまいます。
高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状ですが、 日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命を延ばすことができます。
「歯と口の健康週間」をきっかけに、歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけましょう。
そのためには、歯科医院での定期的な検診を受けましょう。
定期検診を行うことで、歯みがきの正しい方法をしっかりと身につけることができ、むし歯や歯周病になっていないか確認することができます。
仮にむし歯や歯周病になってしまった場合でも、早期に見つければ最小の治療で済みます。痛みも、治療費も、少なく済むのです。
むし歯や歯周病の早期発見・予防を目指して、ぜひ定期的に検診を受けましょう。
2018年5月1日 むし歯になりやすい食べ物について
「むし歯になりやすい食べ物と、食べる際気をつけること」についてお話します。
【むし歯になりやすい食べ物】
虫歯になりやすい食べ物の特徴は、まず甘いこと。
そして歯の面にくっつきやすいものです。
口の中にとどまる時間が長い
チョコレート、あめ、キャラメル、グミ、砂糖入りガムなどのお菓子がその代表です。
【食べる時に気をつけること】
●だらだらと長時間食べないようにしましょう。
口の中にお菓子が入っている時間が長ければ長いほど、虫歯になりやすくなります。
だ液には、口の中にある細菌を洗い流し、むし歯になりかけた歯を修復させて元に戻そうとする働きがあります。
しかし、長時間食べ続けると修復の作業が間に合わず、虫歯になるリスクは高まります。
お菓子を食べる場合は長い時間をかけてだらだらと食べるより、一度に食べて、その後、時間を空けるようにしましょう。
●お菓子が歯に付いたまま放置してはいけません。
ガム、キャラメル、キャンディーなど、歯にくっつきやすいお菓子は虫歯を作りやすいため、食べた後は、水やお茶を飲んで洗い流したり、歯ブラシでよく落としたりしておきましょう。
おせんべい、クラッカー、プリンなどは、比較的むし歯を作りにくいです。
●なるべく寝る前には食べないようにしましょう。
眠っている間は、だ液の分泌量が少なくなります。
だ液が少ないと、むし歯のリスクが高まります。
そのため、寝る前のお菓子はさけ、また、寝る前には特に念入りに歯をみがきましょう。
最近では、芸能人やモデルさん、一般の方でも当たり前に歯を白くしているのを多く見かけるようになりました。
そこで今回は、歯のホワイトニングをしてみたいけどどういうものなのか
知らないし・・といった方の為に、「ホワイトニング」についてお話ししたいと思います。
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使って、歯の表面を漂白し、美しい歯の輝きを取り戻す方法です。
ホワイトニングには大きく分けて2つの種類があります。
■オフィスホワイトニング
歯科医院で施術を行うホワイトニング方法です。
歯に直接薬剤を塗布し、光を当てて歯をホワイトニングしていきます。
短時間でホワイトニングの効果を実感できます。
ただ、短時間で効果が出るような方法のため、色戻りを感じるまでの時間が短いとされています。
■ホームホワイトニング
自宅で出来るホワイトニング方法です。
歯科医院で歯型から専用のマウスピースを作り、自宅にて専用の溶液を用いて行います。
オフィスホワイトニングと異なり、低濃度のホワイトニング剤を使用するので、効果を実感するまでに時間がかかります。
ただ、歯科医院へ受診する時間がなかなか取れない人には無理なくホワイトニングをすることが出来るというメリットがあります。
近年、口臭をはじめお口の中のケアをする事が一つのマナーになりつつあり、歯を白く見せる事にこだわる人も増えてきています。
あなたも歯を白くして、思いっきり笑ってみませんか?
ホワイトニングに少しでも興味があったり、ホワイトニングをしようかお悩みの方もぜひ一度、歯科医院にご相談ください。
みなさんは今、何本の歯がありますか?
大人の歯は、親知らずを除き、上の歯と下の歯をあわせて28本あります。
年をとっても歯が20本残っていれば、入れ歯を使わないで食事を楽しめるといわれています。
この機会に、オーラルケアの大切さを知っておきましょう。
■虫歯になるしくみとは?
口の中には、ミュータンス菌などの虫歯になる原因菌が常に存在しています。
この虫歯菌が、食べ物に含まれている糖分を栄養にして歯の表面にねばねばしたプラーク(歯垢)を作ります。
つまり虫歯とは、虫歯菌がこのプラークから酸を作り出し、その酸によって歯が溶かされてしまう状態のことをいいます。
また虫歯を放っておくと、エナメル質→象牙質→神経→歯根と進行し、歯を抜かざるをえなくなる状況になってしまいます。
■虫歯や歯周病は予防が大切!
最近、日本では、虫歯や歯周病を未然に防いで、歯やお口を健康に保つ「予防歯科」に注目が集まっています。
削る治療によって歯を失わないために、まずは「予防」を徹底しましょう。
1、正しいブラッシングでプラークを取り除く
虫歯も歯周病も、プラークを取り除くことが最大の予防となります。
歯ブラシでどこを磨くかということと、磨き方をよく知ることが大切です。
2、軟らかくて糖分が多いものは控えめに
ケーキなど、軟らかくて糖分が多いものはどうしてもプラークがつきやすくなるので、そうしたものばかり食べないようにしましょう。
特に、寝る前に糖分が多いものを食べた後は、歯みがきとうがいをして十分口の中の掃除をしましょう。
3、硬いもの、食物繊維の豊富な食品を食べよう
硬いものや、食物繊維が多いものは、歯に汚れがつきにくく、プラーク除去にも効果的です。
また噛むことによって、顎の骨の発達や脳の働きを促します。
4、喫煙を控える
タバコに含まれる有害物質は、口の中の粘膜にがんを発生させやすくします。
また、タバコを吸っている人は、吸わない人に比べて歯周病になる割合が高いといわれていますので、できれば禁煙をこころがけましょう。
5、定期的に歯医者さんでプラークと歯石を取り除いてもらおう
虫歯も歯周病も早めの治療が肝心です。
定期検診を兼ねて、歯医者さんでプラークと歯石を除去してもらいましょう。
いかがでしたか?
きちんとオーラルケアを行って、80歳まで20本の歯を保てるように心がけてみてはいかがでしょうか。
CMなどでもよく「歯周病」という言葉を耳にしますが、自分には関係ないと思っていませんか?
歯周病は自分でも知らず知らずのうちに進行し、放置してしまうと、次第に歯がぐらぐらと動き出して、最後には自然に抜け落ちてしまう病気です。
また、歯周病は女性と深く関係していることもわかってきました。
■女性がかかりやすいのは何故?
女性が男性より歯周病にかかりやすい理由として、プロゲステロンやエストロゲンなどの女性ホルモンが大きく関わっていることがあげられます。
女性ホルモンは女性らしい体つきや髪の毛の育成などに関わる性ホルモンとして知られていますが、歯茎の腫れや出血を起こしやすくする性質があるのです。
■女性が歯周病になりやすい時期
1、初潮を迎える思春期
この時期は女性ホルモンが多量に分泌され、ホルモン性歯肉炎という炎症を起こしたりします。
この炎症が悪化すると歯周病に進行する可能性があります。
2、妊娠時
妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンの増加で、歯肉が刺激に敏感になりこの時期にケアが悪いと歯周病にまで悪化します。
また、妊娠中に歯周病を起こすと早産しやすくなり、低体重児出産のリスクが、歯周病を治療した妊婦に比べて約6倍にまで高まってしまうという研究もあります。
母体と子供の健康を維持するためにも、妊娠中は歯周病予防にも十分に気を使いましょう。
3、閉経・更年期
体やホルモンの変調が何かとある時期で、精神的ストレスもたまり、また閉経後は骨粗鬆症が進むため歯を支える組織が急激に破壊されることも関係しているようです。
■日常の予防方法
歯周病の確実な予防法は、まず生活習慣を見直すことです。
毎日欠かさずに歯を磨き歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども併用して口内環境を 清潔に保つことが重要です。
しかし自宅でのケアには限界があり、どんなに磨いても歯石は溜まってしまいます。
定期的に歯医者へ行き、検診や歯のクリーニングをしましょう。
2018年1月1日 健康にも関係する歯並びについて
人の口には、親知らずを入れて32本の歯が生えています。
実は、この数は昔からほとんど変わっていないというのをご存知ですか?
ところが現代人の顔の形は、エラが張った四角形
ら、顎の細い面長に変わっています。
あごが細くなり小さくなった口の中に、以前と同じ数の歯が生えるのです。
そのため、狭い口の中で歯が密集し、斜めに生えたり、重なったりして、乱れた歯並びになりがちです。
そこで今回は、歯並びについて少し考えてみたいと思います。
■固い食べ物は顎を丈夫にし、表情までも輝かせる
現代人の顎が小さくなった原因のひとつは、食べ物です。
カレーライス、ハンバーグ、スパゲティーなどが好まれていますが、どれもさほど噛まずに食べられるものばかりです。
口の筋肉は、内臓とよく似ています。
胃は使わなければ弱るように、顎も使わなければ退化するのです。
めざしやゴボウなど、よく噛んで食べるものは、顎を丈夫にするだけではありません。
噛む刺激で、脳の働きがよくなり、顔の表情までも生き生きとさせてくれます。
■歯並びの良し悪しは、見た目だけの問題ではない
歯並びが悪いと、愚鈍な印象を与えたり、はっきりと発音できなくなったりします。
また隅々まで歯ブラシがとどかないことがあるので、虫歯や歯周病になりやすく、口臭を引き起こしやすいともいえます。
さらに、噛み合わせも悪くなるので、頭痛、肩こり、耳鳴り、胃腸病の原因になることもあります。
■歯並びは身だしなみ
米国では、歯並びは身だしなみのひとつであり、知性や教養をあらわすものと考える風潮がある為、日本よりも多くの人が歯の矯正をしているそうです。
また、矯正をするならなるべく若いうちがいいでしょう。
とはいっても、コストが高い、保険がきかない、矯正器具が目立つ、時間がかかる、ということがあるので、歯科医と十分相談したうえで自分に合った方法ではじめるのがいいですね。
■さいごに
気になる症状については、一人で判断をせずご相談下さい。
歯並びを整えれば、見た目の美しさを手に入れられるだけでなく、今まであった身体の不調も改善されるかもしれませんね。
2017年12月1日 舌苔<ぜったい>は健康のバロメーター
みなさんは、『舌』も自分の健康状態を知るバロメーターになることをご存知でしょうか。
今回は、健康バロメーターのひとつ『舌苔(ぜったい)』についてお話しします。
■舌苔(ぜったい)とは
舌先と舌の縁を除いた舌の奥の方から手前にかけて、うっすらと白っぽくなっているのが舌苔です。
また、舌の表面にある粘膜上皮は新陳代謝が盛んで、食べ物が接触したり、歯と触れ合ったりするとはがれます。
はがれた粘膜上皮や食べ物のカスなどが舌の表面にある糸状乳頭(舌の表面にある組織)に付着し、そこへ口の中の細菌などが繁殖すると舌苔となります。
■舌苔の色や厚さによって体調がわかる
健康な状態のとき、舌は薄いピンク色をしています。
体調が悪い時やなんらかの病気がある時には、舌苔が厚くなったり色が変わったりするので、体調チェックの目安になります。
(1)舌苔が白っぽいとき
疲れた時や代謝が悪い時などは、白い舌苔が厚くなります。
舌の縁や裏側が白くなっている場合は、白板症という病気の可能性があります。
もしそういう症状が見られる場合は、一度口腔外科や耳鼻咽喉科で診てもらうとよいでしょう。
(2)舌苔が黒っぽい時
長期に渡って抗生物質を服用すると黒っぽい舌苔がつくことがあり、これを「黒毛舌」といいます。
自分で勝手に薬の服用を中止しないで、主治医に相談してください。
(3)舌苔が黄色っぽい時
黄色っぽい舌苔が厚く付着している場合、喫煙本数が多いか、慢性胃炎や消化不良、胃下垂気味だと考えられます。
(4)舌苔がまったくない時
舌苔がまったくないツルツルの状態も健康的とはいえません。
内臓の病気が悪化したり慢性化した場合や、栄養状態が悪い場合、糸状乳頭全体が萎縮して舌苔がなくなることがあります。
栄養バランスのいい食事をとり、ミネラルや鉄分不足にならないように注意しましょう。
■舌苔のケアの仕方
舌苔が厚くなると、口臭の原因となることがありますが、ある程度の舌苔は健康のために必要です。
舌苔の除去は、舌苔が厚く積もり、舌の中心に溝ができて味覚が鈍っているような場合にのみ行うようにしましょう。
また、舌苔を除去する金属のヘラやブラシなどが市販されていますが、舌を強くこすると粘膜を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
まずは、舌苔の原因を探り、元になる病気や体調不良を改善することが大切です。
■まとめ
舌苔のチェックを行うことで、その時の自分の体調を把握することができます。
ぜひ、健康状態を把握するためのひとつのバロメーターにしてみてください。
もし気になることがある場合、早めにご相談ください。
2017年11月1日 顎関節症と肩こりの関係について
朝起きたときに、なんだか肩が凝っているなーと感じたり、最近ずっと肩こりが続いている感じがする…なんてことはありませんか?
肩こりの原因は姿勢や疲労など様々ですが、その一つに「顎関節症(がくかんせつしょう)」という病気があることをご存知でしょうか。
今回はそんな「顎関節症と肩こり」の関係についてご紹介します。
■顎関節症の主な症状は?
顎(あご)の関節付近で、下記のような症状が現れます。
・痛みや不快感がある
・口の開けにくさがある
・口を空けた時に顎がかくんとする
■顎関節症の原因は?
・かみ合わせが悪い
・歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりする
・片方だけでかむ癖がある
上記以外にも、さまざまな病気や障害が原因で起こるといわれています。
■顎関節症と肩こりの関係は?
顎関節症になってしまうと、顎をはじめ首や肩などの筋肉が緊張し、血行不良が起こりやすくなります。
また、筋肉の緊張によって姿勢が悪くなることで肩こりが悪化したり慢性化に繋がったりすると言われています。
「顎関節症だから肩がこる」と一概には言えませんが、顎関節症が改善されたら、肩こりが軽くなることも少なくないようです。
■気になる症状は、医師へ相談を!
気になる症状や原因があれば、一度医師に相談することをおすすめします。
顎関節症の原因は人によって異なるため、受診する科目もその原因によって様々です。
例えば、顎の変形が原因なら口腔外科、ストレスが原因なら心療内科に罹る必要があるかもしれません。
もし、気になることがあれば、一度歯科医院で相談してみてくださいね。
ただし、医療機関によっては対応できないこともありますので、事前に問い合わせてみてください。
突然ですがみなさん。
8020(ハチマルニイマル)運動って、ご存知でしょうか?
これは、厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」とい運動です。
20本以上の歯があれば、おいしく食事をすることが出来ると言われています。
また、それだけではなく、認知症にかかるリスクも軽減することも分かってきています。
平成28年のデータをみてみると、80歳以上で20本の歯を残している人は、だいたい2人に1人。
今後も達成者が増えていくことが予測されています!
しかし、高齢者人口はまだまだ増え続けており、昔に比べて高齢者のお口の状態は格段に良くなっていますが、
まだまだ困っている方も多いのが現状です。
では、「8020」を達成するためには、どうすればよいのでしょうか。
大切なのは、歯が失われてしまう主な原因の「むし歯」や「歯周病」を予防していくことです!
例えば、、、
・よく噛んで食べる
・デンタルフロスや歯間ブラを使う
・正しい歯磨きの習慣を身につける
・バランスのとれた食事をとり、甘いものを控える
・定期検診を受ける
また、小さい頃から気をつけることで、8020への近道となります。
ぜひ皆さんも、「8020運動」を目標にいつまでも自分の歯で健康に食べられるように頑張っていきましょう。
皆さんは急に歯が痛くなったことはありませんか?
もちろん、すぐに歯医者さんに行けば、適切な処置を取ってくれます。
ただ、すぐに歯医者さんに駆け込めないときもありますよね。
ず きずきして夜も眠れない・・・。
今から重要な仕事が・・・。
今回は、そんなときに『歯痛を和らげる対処法』を紹介します。
(1)口の中を清潔にする
歯と歯の間に詰まった食べかすが、神経を圧迫してる可能性があります。
その場合は、デンタルフロスや歯間ブラシを使って食べかすを取り除いたり、うがい薬でうがいをしたり、口内を清潔にしてみましょう。
ただし、患部を刺激しては逆効果なので、やりすぎには注意しましょう。
(2)痛いところを頬側から冷やす
冷やすことで血液のめぐりを抑え、過敏になっている神経や炎症を落ち着かせます。
水で濡らしたタオルや冷却シートを利用して、痛みを和らげましょう。
患部を直接冷やすと悪化してしまうこともあるので、頬側から冷やしてください。
(3)薬を服用する
市販の痛み止め薬を服用して、一時的に痛みを抑える方法もあります。
歯の痛み止めでなくても、即効性の鎮痛剤等も効果を期待できます。
また、服用するのではなく、患部に直接塗布するタイプの薬もあるので、用途に合わせて利用しましょう。
また、逆に血流をよくしたり、刺激を加えることは、痛みを増長させてしまいます。
痛いからと言って、揺さぶったり舌で歯を触ったりしないようにしましょう。
また、お酒を飲むことや入浴などで身体を温めることも、血の巡りを良くするので、痛みが大きくなってしまいます。
歯が痛くて我慢できない!でもすぐに病院には行けない・・・。
そんなときに試してみてください。
ただし、今回紹介した方法は、あくまで対処法で治療ではありません。
痛みが和らいだらと油断せずに、早めに歯医者さんできちんとした治療を受けましょう。
いつの間にかできてしまう口内炎。
口内炎ができると、違和感や痛みで食事がしづらいし、気になりますよね。
そこで今回は、「口内炎の予防方法」についてお話します。
●口内炎の予防
方法は?
口内炎で悩まされることが多い方に、口内炎を出来にくくするための予防方法と気をつけたいポイントです。
・
丁寧な歯磨きと、うがいをして口の中を清潔に保つ
口腔内には多くの細菌が棲んでいます。歯みがきをしっかり行い、手洗いうがいをしましょう。
また、口の中に傷ができたときなどは、傷口に細菌が感染し口内炎ができやすくなります。
殺菌成分入りのうがい薬でうがいをすることにより、口の中の細菌の繁殖を抑え、口内炎の予防につながります。
・
「ひ」食事面からの予防方法
ビタミンB2やビタミンCが不足したり、食事が偏ったりすると本来必要な栄養素が不足して口内炎を発症することがあります。
ビタミンA、ビタミンB郡、ビタミンCを含む食品を積極的にとり、バランスのよい食生活を心がけて免疫
を高めるようにしましょう。
・
「ひ」疲れやストレスをためない
口の中にはさまざまな細菌がいて、口の中の健康を保っています。
しかしストレスや睡眠不足により口内の細菌のバランスが崩れてしまい、口内炎が出来やすくなってしまいます。
そのような時は睡眠をしっかり取り、疲労やストレスを溜めないようにして抵抗力を回復させておきましょう。
●まとめ
口内炎はさまざまな原因により出来てしまいます。
口内炎が治るには約1~2週間掛かると言われていますが、
2週間以上経ってもなかなか治らない場合は、なるべく早めにご相談くださいね。
みなさん、幼い頃に一度は「ご飯をよく噛んで食べなさい。」と注意された事があるかと思いますが、
きちんとよく噛んでご飯を食べれていますか?
よく噛んで食べることは、健康に役立つ効果が色々あるんですよ!
そんな、噛むことについての効用がわかる「ひみこの歯がいーぜ」という標語を今回はご紹介します。
■「ひみこのはがいーぜ」
「ひみこのはがいーぜ」とは学校食事研究会が、噛む効用について理解しやすい様に作った標語です。
「ひ」・・肥満を防ぐ
よく噛むことで、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぎます。
「み」・・味覚の発達
食べもの本来の美味しさを感じる事ができ、味覚が発達します。
「こ」・・言葉の発音をはっきり
顔の筋肉をよく使うことで、言葉を正しく発音出来るようになり、
顔の表情も豊かになります。
「の」・・脳の発達
あごを開けたり閉じたりすることで脳に酸素と栄養を送り、脳の活性化に役立ちます。
「は」・・歯の病気予防
唾液の分泌が良くなり、口のを綺麗にします。虫歯や歯周病の予防に繋がります。
「が」・・ガン予防
唾液に含まれる酵素には、発がん性物質の発生を抑える働きがあるとされています。
「い」・・胃腸の働きを促進
食品を噛み砕いてから飲み込む事で、胃腸への負担が軽くなり、胃腸の働きを正常に保ってくれます。
「ぜ」・・全身の体力向上
噛み締める力を育てる事により、全身に力が入り、体力や運動神経の向上に繋がります。
いかがでしたか?よく咬む目安は30回と言われていますが、意識して噛むのはなかなか大変かもしれません。
しかし食材や調理法を工夫する等して、自然と噛めるようにすれば上記のような効果が出て、生活の質の向上をはかることができます。
噛む事は健康への第一歩です。
「ひみこのはがいーぜ」を合言葉にし、よく噛んで食べましょう。
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今回は、「歯周病」についてお話しします。
歯周病の名前はテレビCMなどでも知っている人が多いかもしれませんが、歯周病を軽く見てはいけません。
手遅れになる前に、歯周病のことをきちんと知っておきましょう。
■歯周病とは?
歯周病は、歯と歯ぐきのすき間から入った「歯周病菌」という細菌が歯肉に炎症を起こすことで発生します。
治療せずに放置しておくと歯が抜け落ち、さらにはアゴの骨まで溶かしてしまう恐ろしい病気です。
主な原因はいわゆる「食べカス(プラーク)」です。
歯周病菌が口内の食べカスを栄養源に繁殖し、歯と歯ぐきのすき間の「歯周ポケット」に入り込み、歯周組織を破壊します。
虫歯がないからといって歯の定期健診を怠ったり、歯みがきをおろそかにすると、知らず知らずのうちに進行している怖い病気です。
■こんな人は要注意!
歯周病予防のためにも、まずは自分のお口の状態について知ることから始めましょう!
下記内容について、当てはまる項目はありますか?
(1)歯垢や歯石がたまっている
(2)歯をみがくと歯ぐきから出血する
(3)強い口臭がある
(4)歯がぐらぐらする
チェック(1)と(2)に当てはまった人は、要注意です!
進行してしまう前に歯科医院で、歯石の除去や歯周病チェックをしてもらいましょう。
チェック(3)と(4)に当てはまった人は、歯周病がかなり進行している恐れがあります。
すぐに歯科医院を受診して、治療に取り組みましょう。
■歯周病が命にかかわることも
歯周病菌は、とてもタチの悪い細菌で、口の中にとどまらず血液の流れによって全身に広がることがあります。
血液や呼吸器などに歯周病菌が入り込むと、感染性心筋炎、肺炎、気管支炎、肺気腫などといった
全身に及ぶ病気を引き起こしやすくなります。
■まとめ
歯周病の治療法は、進行具合や噛みあわせの状態、薬剤を使う場合は体質を加味する必要があり、
一人一人にあった治療が必要になります。
少しでも、お口の事で気になることがある方は、早めに歯科医院へ相談してみてください。
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今回は、健康のバロメーターのひとつ『舌苔(ぜったい)』についてお話しします。
■舌苔(ぜったい)とは
舌先と舌の縁を除いた舌の奥の方から手前にかけて、うっすらと白っぽくなっているのが舌です。
舌の表面にある粘膜上皮は新陳代謝が盛んで、食べ物が接触したり、歯と触れ合ったりするとはがれます。
はがれた粘膜上皮や食べ物のカスなどが舌の表面にある糸状乳頭に付着し、そこへ口の中の細菌などが繁殖すると舌苔となります。
■舌苔の色や厚さによって体調がわかる
舌苔といっても厚さの程度や色は、さまざまです。ケース別に原因を挙げてみると・・
(1)舌苔が白っぽいとき
疲れた時や代謝が悪い時などは、白い舌苔が厚くなります。
舌の縁や裏側が白くなっている場合は、白板症という病気の可能性があります。
この病気はガン化しやすいといわれていますので、もしそういう症状が見られる場合は、一度口腔外科や耳鼻咽喉科で診てもらうとよいでしょう。
(2)舌苔が黄色っぽい時
黄色っぽい舌苔が厚く付着している場合、喫煙本数が多いか、慢性胃炎や消化不良、胃下垂気味だと考えられます。
(3)舌苔がまったくない時
舌苔がまったくないツルツルの状態も健康的とはいえません。
内臓の病気が悪化したり慢性化した場合や、栄養状態が悪い場合、糸状乳頭全体が萎縮して舌苔がなくなることがあります。
■過剰な舌苔は口臭の原因に
舌苔が厚くなると、口臭の原因となることがありますが、ある程度の舌苔は健康のために必要です。
舌苔の除去は、舌苔が厚く積もり、舌の中心に溝ができて味覚が鈍っているような場合にのみ行うようにしましょう。
また、舌苔を除去する金属のヘラやブラシなどが市販されていますが、舌を強くこすると粘膜を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
まずは、舌苔の原因を探り、元になる病気や体調不良を改善することが大切です。
■まとめ
舌苔のチェックを行うことで、その時の自分の体調を把握することができます。
ぜひ、健康状態を把握するためのひとつのバロメーターにしてみてください。
もし気になることがある場合は、クリニックで相談してみてください。
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朝起きたときに、家族やパートナーから「歯ぎしり」を指摘されたことはありませんか?
無意識のうちに行っているため、歯ぎしりを自覚している人は多くありません。
そこで今回は、「歯ぎしり」についてお話します。
ぜひこの機会に「歯ぎしり」についてチェックしてみましょう。
■歯ぎしりが体に与える負担は?
睡眠時の歯ぎしりで噛みしめる力は、起きているときの数倍~10倍程度で、100kg近くあるとも言われています。
その状態が何時間も続けば、歯がすり減ったり、時には亀裂が入ってしまうこともあります。
また、顎や首筋の筋肉や関節にも負担がかかるため、顎関節症や肩こり、頭痛などを引き起こす要因にもなります。
■歯ぎしりの原因は?
人間は睡眠時、深い眠りと浅い眠りを繰り返しますが、歯ぎしりが起こるのは浅い眠りの時と分かっています。
飲酒や喫煙、ストレスなどは眠りを浅くする要因となるため、結果的に歯ぎしりの原因にもなります。
特にストレスは、大きな要因の一つです。
また、睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎の方も、眠りが浅くなりやすく、歯ぎしりをしやすい傾向にあります。
■歯ぎしりの治療法
まずは、生活習慣の改善をしましょう。
飲酒や喫煙を減らしたり、カフェインの摂取を抑えたり、生活リズムを整えたり、
眠りを深くする生活を心がけることが大切です。
もちろん、睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎がある方は、きちんと専門の医療機関で治療をしてください。
歯の摩耗が進み、すぐに歯を保護した方がいい場合もあります。
そういった場合は、マウスピースなどを使用し、治療を進めていきます。
いずれも、医師の診察を受けて適切な治療を受けることが必要です。
歯ぎしりといって軽く考えずに、歯ぎしりが気になる方は、早めに相談してくださいね。
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今回は、「ドライマウス」についてお話します。
口やのどが渇く、味が何か最近おかしい、口臭が気になる、乾いた食品を食べられない、
食べ物をうまく飲み込めないといった症状が気になる人は、ドライマウスかもしれません。
■ドライマウスの症状
ドライマウスとは、さまざまな原因で唾液の分泌量が低下することにより、
口の中が乾燥する病気で、口腔乾燥症ともよばれます。
ドライマウスを発症すると、口の中が乾燥するので「話がしにくい」や「ものが食べにくい」、
「口がネバネバする」などの症状が引き起こされます。
また、唾液で抑えていた免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなったり、むし歯が増えることもあります。
■ドライマウスが起こる原因
(1)ストレス
唾液の分泌は自律神経によってコントロールされているため、
ストレスがあると唾液の分泌が正常に行われなくなります。
(2)薬による副作用
薬の副作用によって、ドライマウスになることもあります。
花粉症やアレルギーの薬、高血圧の薬、鎮痛剤などの副作用により口の渇きといった症状が引き起こされます。
(3)喫煙・アルコール
喫煙により、交感神経が刺激され唾液が減少したり、アルコールの利尿作用により、口の中が乾きやすくなります。
(4)口呼吸
口呼吸が多くなると口の中の粘膜が乾燥し、ドライマウスになりやすくなります。
ドライマウスになる原因としては、さまざまな要因があげられます。
口の渇きを長期間にわたって感じる場合には、早めに相談してくださいね。
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■だ液腺マッサージの効果
だ液はほとんどが水分なのですが、その他にも多くの抗菌物質や免疫物質が含まれています。
その為、だ液の分泌が促進されると口臭はもちろん、歯周病の予防にもつながります。
また、口内がだ液で保湿されることは、感染症から身を守るための免疫アップにもなり、
食事の時にだ液の量が増えることは、食べ物の飲み込みや消化も助けてくれます。
そして顔にある、だ液腺をマッサージするので、リラクゼーション効果も期待できますよ。
■だ液腺マッサージの方法
だ液腺は3種類あるので、そこをそれぞれマッサージします。
それぞれ、10回を目安に刺激してください。
1、耳下腺<じかせん>
上奥歯に人差し指が当たるように、指全体を頬に当て、優しくクルクルとマッサージします。
2、顎下腺<がっかせん>
あご骨の内側のやわらかい部分に指を当て、優しく押し上げます。
あご側から始め、耳の下まで4~5回に分けて押すイメージです。
3、舌下腺<ぜっかせん>
舌の付け根にある部分で、あごの先の尖った部分の内側です。
両手の親指でグーッと押し上げて刺激してください。
■マッサージを行うタイミング
特に効果的に行えるのは、だ液の分泌が抑制されている時間帯です。
例えば、お口が乾燥している起床時やだ液が必要となる食事前に行うといいでしょう。
他には、緊張した時やお口の乾燥を感じた時にマッサージしてみてください。
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2017年1月1日 歯の磨き方で守ってほしいポイント
今回は「歯の磨き方で守ってほしいポイント」についてです。
毎日しっかりと歯磨きをしているのに、虫歯が出来てしまうことってありませんか?
もしかすると、歯の磨き方が間違っているからかもしれません。
■正しい歯の磨き方
軽くペンを持つように歯ブラシを持ち、細かく振動させながら磨いていきましょう。
また、歯磨きの順番も決めておくと磨き残しを防ぐので、歯を磨く順番を意識するのも大切です。
■歯ブラシを変えるタイミングっていつ?
歯ブラシを定期的に変えていますか?
毛先がダメになるまで使い続けている人が多いと思いますが、
歯ブラシの交換時期の目安はだいたい1ヶ月程です。
歯ブラシは毛先が開くと、歯にきちんと当たりにくくなり、
効果的に歯垢(プラーク)を落とせなくなってしまいます。
歯ブラシを定期的に交換することで、同じ磨き方をしていても効果が変わってきますよ。
■食事の30分後の歯磨きが理想って知っていましたか?
意外と知られていないのが、食後すぐに歯磨
きは歯にあまりよくないってことです。
食事の直後は、食べ物の影響で口内が酸性になっていることがあり、
この状態で歯磨きをすると、表面のエナメル質を傷つける可能性があるからです。
目安として30分以上経過して再石灰化したタイミングでの歯磨きが理想になってきます。
■まとめ
この3つのポイントを意識して、虫歯になりにくい歯の磨き方をしていきましょう。
歯磨きは虫歯予防の第一歩です。
正しい歯磨き方法について、わからないことがあれば当院まで聞いて下さいね。
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2016年12月1日 正しく知ろう!知覚過敏について
今回は、「正しく知ろう!知覚過敏」についてお話します。
冷たいものが歯にしみる。歯肉が下がって、歯の根っこが出てきた。
そんな症状、もしかしたら「知覚過敏」かもしれません。
■知覚過敏とは?
むし歯や歯の神経の炎症などの病状がないにもかかわらず、歯ブラシの毛先や冷たい飲み物、
甘いものなどの刺激によって一過性の痛みを感じる症状です。
これは、歯の表面を保護している「エナメル質」が削れてしまい、
歯の痛みを感じる部分「象牙質」が露出することで起こります。
■こんな人は要注意!
・冷たいもの熱いものがしみる
・歯磨きのときに歯ブラシがあたってしみる
・甘いものすっぱいものがしみる
・歯肉が下がって歯の根っこが露出している
・しみる痛みは10秒以内に治まる
・歯ぎしりをする
・風にあたったときにしみる
この中でひとつでも当てはまるものがある人は知覚過敏の可能性があります。
■治療と予防
軽度の知覚過敏には、一定期間が経過すると自然治癒するものもあります。
唾液や歯磨き粉の成分によって歯の再石灰化が進み、症状が緩和される為です。
歯科医院で知覚過敏と診断された場合は、コーティング剤や薬剤の塗布で、
露出した象牙質を保護することで、痛みの緩和を期待することが出来ます。
ただ、重症になれば、歯の神経を抜かなくてはならないこともあります。
そうならない為にも、予防は大切です。
まずは正しい歯磨きをきちんと行うことが大切です。
歯がしみるからと歯磨きがおろそかになると、
知覚過敏だけでなく歯周病などのほかの病気を引き起こす原因にもなります。
定期健診でお口のトラブルを早期発見することで、
知覚過敏はもちろんそのほかの病気も重症化することを防ぐことが出来ます。
なんだか歯がしみる・・・そんな時は、早めの受診をオススメします!
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今回は、「口臭の原因と予防」についてお話します。
皆さんの中にも、口臭を気にされる方は多いかと思います。
口臭は大きく2つに分かれ、起床時や空腹時、緊張やストレスが原因で起こる「生理的口臭」と、
歯周病や内臓疾患などが原因で起こる「病的口臭」があります。
口臭は少なからず誰でも発生するものなので必要以上に気にする事はないのですが、
その原因が「病的口臭」であれば注意が必要です。
引き起こしている主原因は、虫歯と歯周病といわれています。
つまり口臭を気にするなら、虫歯と歯周病を防ぐためのケアがもっとも重要です。
【口臭を防ぐポイント】
・歯磨きをしっかり行う
食後30分以内には唾液の中に虫歯を防ぐ成分が分泌されるので、
食事から食事の間に1回、ていねいな歯みがきを心がけましょう。
・舌ブラッシング
舌苔を除去することで、口臭を抑えることができます。
歯みがきの際、歯ブラシで舌の上を2~3回ほどみがいてください。
・歯間ブラシやマウスウォッシュ
歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯垢の除去をしましょう。
また、マウスウォッシュは口中をさわやかにするだけでなく、口臭予防の効果があります。
・水分不足に注意
体内の水分量も唾液分泌量と関係するので、水分不足にならないように注意しましょう。
これ以外に、虫歯や歯周病をきちんと治療しておくことも口臭予防の大切なポイントです。
口臭の気なる方は是非一度、歯科医院にてチェックしてみましょう。
また、口の中が悪いと思っていると実は内臓疾患が原因の口臭だという事もあります。
虫歯もない、歯周病もない、口の中は健康なのに丁寧に歯みがきをしても口臭がする、
と思われる方は、全身の検診なども考えてみてください。
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今回は、「デンタルフロスの効果や種類」についてお話します。
■デンタルフロスとは?
歯ブラシのそばに売っている、「糸」のようなものを見たことはありますか?
それがまさしく、デンタルフロスです。
歯ブラシでは届かない部分や歯と歯の間の歯垢や食べカスなどを清掃する時に使用します。
デンタルフロスを使うことで、歯の隅々までキレイにすることができます。
■デンタルフロスの効果は?
デンタルフロスは、虫歯や歯周病の予防にたくさんの効果を発揮します。
歯ブラシのみ使用するよりも、デンタルフロスと歯ブラシを併用することで、歯垢除去率がアップします。
また、歯ブラシだけでは届かない歯と歯のすき間を清掃できるので、汚れを残すことが少なくなり、
それが虫歯予防に役立ちます。
■デンタルフロスの種類は?
デンタルフロスには、糸巻きタイプや、ホルダータイプなど色々な種類があり、
また、糸にもワックスがついているものとそうでないものがあります。
初心者の方には、ワックス付きのフロスの方がすべりがいいので使用しやすいかもしれませんね。
扱いやすいホルダータイプがおすすめです。
また、デンタルフロスのサイズにも様々な種類があり、歯と歯の隙間が狭い方や広い方、
人によって様々なので、自分に合ったサイズを使用することも大切です。
■最後に
デンタルフロスを使うことで、歯ブラシだけで歯磨きをしていた時よりも歯垢をきれいに除去し、歯を清潔に保つことができます。
デンタルフロスで虫歯や歯周病予防をして、いつまでも健康な歯を保ちましょう。
また、デンタルフロスを使いたいけど、どの種類が自分の歯に合っているのか迷ったときは、ぜひ当医院に相談してくださいね。
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今回は、「噛むことの大切さ」についてお話しします。
よく噛んで食べることには、様々なメリットがあります。
具体的には、
●唾液の分泌
●肥満防止
●顎を強く
●脳の働きを活発に
というような効果があります。
●唾液の分泌
噛むことで唾液がよく出ます。
唾液には様々な働きがあります。
・消化を助ける
唾液に含まれる消化酵素の働きによって、消化を助けます。
・洗浄作用
食べ物のカスや、細菌、歯に付着したプラークを洗い流し、お口の中を清潔に保ちます。
・抗菌作用
口の中には多くの細菌がいますが、唾液内の成分が細菌の増殖を防ぎます。
むし歯や歯周病の予防につながります。
・むし歯を防ぐ
口腔内を中和して、脱灰(溶けること)を止める働きと、再石灰化する働きで、むし歯を防ぎます。
●肥満防止
よく噛んでゆっくり食べると満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぎます。
また、代謝が活発になるため、肥満防止につながります。
●顎を強く
口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、
表情が豊かになったり、
言葉の発音がきれいになったりします。
●脳の働きを活発に
噛むことで脳への血流が増加し、脳の働きを活発にするため、脳の若さを保ち老化を防止します。
子供の脳の発達を助け、大人の物忘れを予防することができます。
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タバコの煙にはさまざまな有害物質が含まれており、体のいろいろな部位に影響を与えます。
特にお口は、喫煙の影響を最初に受ける器官です。
タバコを吸うことによって歯や歯肉の受ける影響には、下記のようなものがあります。
◆歯周病にかかりやすくなる
タバコに含まれる物質が、血流を悪くし、口腔内の免疫機能を低下させるためです。
一日に吸うタバコの数や喫煙歴が、歯周病で失う歯の数と比例することも明らかになっています。
◆歯や舌の着色の原因になる
タバコの煙の中には、タールなどの着色物質が含まれています。
これにより、歯や舌が茶色くなります。
◆歯ぐきの黒ずみ
皮膚や粘膜にメラニン色素が沈着して、歯肉が黒くなります。
◆口臭の原因になる
タバコに含まれるタールが口臭の原因となります。
また、喫煙による血行不良・唾液分泌の低下も口臭につながります。
◆口腔がんのリスクが高まります
舌や粘膜、歯肉に白斑(白板症といいます)ができやすくなります。
その数は、
非喫煙者の6倍と言われており、白斑ががんに変わることもあります。
喫煙による歯や舌の着色が気になる方は、ご相談下さい。
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歯ぎしりとは睡眠中、無意識に上下の歯をギリギリとすり合わせたり、
グッと食いしばったりすることを言います。
歯ぎしりは、自分ではなかなか気づきにくいですが、そのままにしておくと歯だけでなく顎関節症や肩こり、
頭痛など全身に様々な症状を引き起こすことがあります。
下記のような症状がないか、チェックしてみてください。
【歯ぎしり自己診断法】
・起床時に頬の筋肉に痛みやこわばりがある。
・むし歯でないのに歯が痛い。
・歯が短く、先がまっすぐになっている。
・知覚過敏の歯が多い。
・歯の詰め物がよくとれる。
・歯に亀裂がある。
・歯の根元が削れている。
【歯ぎしり軽減法】
・ナイトガード(マウスピース)の装着
寝る時にマウスピースを装着することで、歯や顎にかかる負担を軽減させることができます。
歯科医院でお一人お一人の歯並びに合わせた物を作製します。
・口のまわりのマッサージ
指で両頬を5分程度、比較的強い力で押したり回したり、コリをほぐすようにマッサージする。
緊張している筋肉の凝りをほぐし、口の周りの筋肉をリラックスさせます。
・就寝時の姿勢
枕が高かったり、枕の一部分に頭の上方を乗せて寝ると歯ぎしりしやすいので、
低い枕に首の付け根まで乗せ、顎を上に向けて寝る。
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6月4日~10日は、「歯と口の健康週間」です。
「歯と口の健康に関する正しい知識を知ってもらうこと」
「歯の病気の予防・早期発見・早期治療を行って、健康の保持や増進に役立てること」を
目的に、厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会が毎年実施しています。
歯と□の病気といえば、「むし歯」「歯周病」を思い浮かべる方が多いと思いますが、
これらの病気で起こる最終的な結果は“歯の喪失”です。
歯を失ってしまうと、噛むための機能が落ちてしまい、柔らかいものしか食べられなくなったり、
栄養の偏りによる生活習慣病を招いたり、筋力の低下や運動機能の低下などを招く原因にもなってしまいます。
高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状ですが、
日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命を延ばすことができます。
「歯と口の衛生週間」をきっかけに、
歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけましょう。
そのためには、歯科医院での定期的に検診を受けましょう。
定期検診を行うことで、歯みがきの正しい方法をしっかりと身につけることができ、
むし歯や歯周病になっていないか確認することができます。
仮にむし歯や歯周病になってしまった場合でも、早期に見つければ最小の治療で済みます。
痛みも、治療費も、少なく済むのです。
むし歯や歯周病の早期発見・予防を目指して、ぜひ定期的に健診を受けましょう。
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2016年5月1日 むし歯になりやすい食べ物について
【むし歯になりやすい食べ物】
虫歯になりやすい食べ物の特徴は、まず甘いこと。
そして歯の表面にくっつきやすいものです。
口の中にとどまる時間が長い
チョコレート、あめ、キャラメル、グミ、砂糖入りガムなどのお菓子がその代表です。
【食べる時に気をつけること】
●だらだらと長時間食べないようにしましょう。
口の中にお菓子が入っている時間が長ければ長いほど、虫歯になりやすくなります。
だ液には、口の中にある細菌を洗い流し、
むし歯になりかけた歯を修復させて元に戻そうとする働きがあります。
しかし、長時間食べ続けると修復の作業が間に合わず、虫歯になるリスクは高まります。
お菓子を食べる場合は長い時間をかけてだらだらと食べるより、
一度に食べて、その後、時間を空けるようにしましょう。
●お菓子が歯に付いたまま放置してはいけません。
ガム、キャラメル、キャンディーなど、歯にくっつきやすいお菓子はむし歯を作りやすいため、
食べた後は、水やお茶を飲んで洗い流したり、歯ブラシでよく落としたりしておきましょう。
おせんべい、クラッカー、プリンなどは、比較的むし歯を作りにくいです。
●なるべく寝る前には食べないようにしましょう。
眠っている間は、だ液の分泌量が少なくなります。
だ液が少ないと、むし歯のリスクが高まります。
そのため、寝る前のお菓子はさけ、また、寝る前には特に念入りに歯をみがきましょう。
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むし歯や歯周病を防ぐ1番の方法は、毎日の歯みがきで歯垢をしっかりと落とすことです。
●ポイント(1) 毛先を歯の面にあてる
ハブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に、きちんとあててみがきましょう。
歯にまっすぐ90度の角度でブラシをあてます。
●ポイント(2) 軽い力で動かす
力を入れすぎると、ハブラシの毛先が広がって歯垢を落としにくくなります。
●ポイント(3) 小刻みに動かす
5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1~2本ずつみがきます。
1か所を20回以上みがきましょう。
●ポイント(4) 歯垢がつきやすい場所をチェック
歯垢が残りやすい場所は、より丁寧に歯みがきしましょう。
【歯垢がつきやすい場所】
歯と歯の間
歯と歯ぐきの境目
奥歯のかみ合わせ
1番奥の歯の後ろ
歯並びがでこぼこしている所
また、毎日歯をしっかりみがいても、どうしても落としきれない汚れが残ります。
定期的に歯科医院での健診も受けましょう。
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2016年3月1日 歯ブラシ選びのポイントについて
毎日使う歯ブラシ。お口の状態に合っていないものを選ぶと、
磨き残しを作ってしまったり、歯茎を傷つけてしまうことも。
そこで今回は、歯ブラシ選びのポイントをご紹介します。
●歯ブラシの大きさ
歯ブラシのヘッドが自分の口に合っているものを選びましょう。
すこし小さめの方が、お口の中をすみずみまでブラッシングしやすく、汚れも落としやすいです。
●毛の硬さ
毛の硬さは、「ふつう」をお勧めします。
毛は硬すぎると歯ぐきを傷つけたり知覚過敏の原因になることが
あり、やわらかすぎると汚れを落としきることができません。
歯茎に痛みや炎症がある場合は、「やわらかめ」を選びましょう。
●毛先の形
毛先が細い歯ブラシや、形が山型になっている歯ブラシもありますが、
歯と歯の間に上手にフィットさせることが難しく、磨き残しを作りやすいです。
毛先はまっすぐに整っているものが良いでしょう。
●交換の頻度
毛先が開くと汚れの除去効果が落ちてしまいます。
ハブラシを裏側から見て、毛先が横にはみ出していたら、交換の時期。
1ヶ月に一度を目安に交換してください。
歯ブラシを買う参考にしてみて下さいね。
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2016年2月1日 歯周病を招きやすい生活習慣について
歯周病とは、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
歯周病になると歯がぐらつき、ひどくなると歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。
日本では成人の80%、10人に8人が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病の予防には、毎日のハミガキと歯科医院での定期健診が重要です。
下記の【歯周病を招きやすい生活習慣】や【セルフチェック】を見て気になる方は、ぜひ定期健診を受けて下さいね。
【歯周病を招きやすい生活習慣】
●たばこを吸う
たばこの煙に含まれる有害物質が、歯周病リスクを高めます。
●疲労やストレスをためている
疲労やストレスにより体の免疫力が低下すると、歯周病にかかりやすくなります。
●よく噛まずに食べる
唾液には口の中を清潔に保つ働きがあります。よく噛まずに食べると、唾液が十分に分泌されず、歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。
●間食が多い
口の中の細菌は、糖分を栄養にしてプラーク(歯垢)を作ります。長い時間をかけてだらだらと食べず、一度に食べて、その後時間を空けるようにしましょう。
【歯周病セルフチェック】
以下のような症状があれば、一度歯科医院での定期健診を受けて下さい。
□ 歯をみがくと、歯ぐきから出血する
□ 歯ぐきが腫れる・ぶよぶよする
□ 歯が長くなったように見える
□ 歯がグラグラする
□ 歯並びが変わったように見える
□ 口臭が気になる
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冷たいものがしみたり、歯に風があたったり、歯ブラシがあたるとピリッと痛かったりする場合には、「知覚過敏」の可能性があります。
知覚過敏の症状としてもっとも大きな特徴は、虫歯の痛みと違い、「一時的に歯がしみる」ということです。
●無理なブラッシング(力を入れすぎる、磨き過ぎる)
●歯ぎしり
●歯周病による、歯肉の後退
などにより、歯の表面のエナメル質やセメント質が削れ、内側の象牙質が露出してしまうことが原因です。
知覚過敏の対処として、
●知覚過敏専用の歯みがき剤の使用
●歯みがき方法の指導
●薬の塗布
●歯科材料で痛みのある部分をカバーする
などがあります。
知覚過敏が進行すると、歯みがきがきちんとできなくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
気になる症状のある方は、ご相談下さい。
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親知らずとは、前歯から数えて8番目の歯、一番奥の大臼歯のことです。多くの方は15~20歳頃に生えてきますが、親知らずがもともと存在しない方、生えて来ない方もおられます。
「親知らずはいらない歯?抜いた方が良い?」とご質問をいただくことがあります。
親知らずはきれいに生えないことも多いため、歯磨きがうまくできず虫歯になったり、歯肉が腫れてしまったりすることもあります。自分では生えていないと思っても、歯肉の中に埋まっているケースもあります。
=親知らずを抜いた方がいい場合=
●親知らずのむし歯・歯周病がひどい場合
●生え方によって、歯みがきができず、むし歯・歯周病になりやすい場合
●親知らずがあるせいで手前の歯が虫歯や歯周病の危険にさらされる場合
●親知らずのせいで噛みあわせのバランスが悪くなっている場合
●炎症がひどい場合
ただ、親知らずだからといって、必ず抜かなければいけない訳ではありません。
状態によっては、抜歯の必要はありません。
痛みや腫れがあるなど、気になる方は一度ご相談下さい。
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お口の健康と健康寿命との間には、密接な関係があります。
健康寿命とは、介護を必要とせず自立した生活のできる期間を指します。
健康寿命は平均すると男女共に70代前半になっていますが、お口の中が健康であると健康寿命を延ばすことができます。
健康な歯が多い人、歯をなくしても入れ歯やかぶせ物で治療をしてしっかり食事できる人は、そうでない人に比べて寿命が長いことがデータで裏づけられています。歯を失ったままにしている人は生活習慣病、消化器系のガン、さらには認知症の発症リスクも高くなります。
また、しっかりケアされていないお口は、虫歯菌・歯周病菌など細菌が多い環境です。
高齢の方は、細菌だらけの唾を誤嚥(ごえん)して肺炎になることも珍しくありません。
歯周病が進むと、心臓や動脈硬化などの病気のリスクにもなります。
逆に治療を必要とする場合でなくても、定期的に健診・クリーニングを受ければ健康な状態を保つことができます。
定期的に、健診を受けて下さいね。
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2015年10月1日 噛む力のつく料理レシピVol.2
よく噛むことで唾液が分泌され、むし歯や歯周病の予防に繋がります。また、ゆっくりよく噛んで食べることで、胃腸の働きを活発にしたり、食べすぎを防ぐ効果もあります。また、食事中に水やお茶で流して食べることをやめると、噛む回数が増えやすくなります。
今回のメニューは、「たことジャガイモの炒めもの」です。
【材料(2人分)】
ジャガイモ 2個
ゆでダコ 200g
にんにく 1片
プチトマト 8個
塩・コショウ 各少々
オリーブオイル 大さじ1
★粉チーズ 小さじ2
★パセリのみじん切り 適量
【作り方】
(1)ジャガイモはひと口大に切り、水にさらします。タコは3~4㎜厚さのそぎ切りに、にんにくはみじん切りにします。
(2)フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、香りがたったらじゃがいもを加え、炒めます。ジャガイモに焼き色がついたら、ふたをして1~2分蒸し焼きにします。
(3)タコとトマトを加えてサッと炒め合わせ、塩・こしょうで味を調えます。お皿に盛り、★をかけたら完成です。
タコをよく噛むことと、トマトの酸味で唾液の分泌が促されます。
ぜひ、ご家庭で作ってみて下さいね。
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当院では、3~6ヶ月に一度の健診をオススメしております。
健診では、
●虫歯や歯周病の確認(治療)
●歯のクリーニング
●ブラッシング指導
●フッ素塗布による虫歯予防
●詰め物等の不具合がないかの確認
などを行います。
定期健診の一番の目的は、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療です。
「歯が痛くなるまで歯医者には行かない」という方もいますが、虫歯や歯周病は早期に発見できればその分、治療費も安くすみます。
症状が悪化すればするほど高度な治療が必要になるのでその分費用も高く、時間もかかってしまうのです。
毎日しっかり歯みがきをしている方でも、どうしてもみがき残しが出てしまうものです。
歯科医院で定期的に健診を受けながら、毎日自宅でセルフケアをすることが理想的です。
半年以上チェックをしていないな、という方はぜひ定期健診を受けて下さいね。
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むし歯予防の一つとして、歯科医院で行う「フッ素塗布」があります。
むし歯になる原因に対して、フッ素塗布の以下のような働きが、
「歯」と「お口の中の細菌」に作用し、
むし歯になりにくくする効果があるとされています。
1. 唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける
2. 歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする
3. 酸の生成を抑える
■乳幼児・子どもへの効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、
歯の質が弱く虫歯になりやすいため、
フッ素を塗ると予防効果を大きく期待できるとされています。
■成人への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せてしまい、
普段なら歯茎で覆われているはずの歯の内部のセメント質や象牙質が露出してくることがあります。
セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、
歯ぐきが露出してしまった場合には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立つとされています。
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口を空けて笑ったり、人と話すときに、歯ぐきの色が気になることはありませんか?
歯ぐきの色は年齢や生まれつきという部分もありますので、
個人差がありますが、黒ずんでいる場合は下記の様な原因が考えられます。
●歯周病
口の中にすむ細菌によって、歯肉に炎症が起こる病気です。
歯周病により歯ぐきの血液循環が悪くなり、紫色になります。
●喫煙
タバコに含まれるタールやニコチンの色素沈着により、黒ずみます。
一酸化炭素が血液循環を悪くすることも黒ずみの原因です。
●差し歯
差し歯の金属が歯肉に沈着し、黒ずむことがあります。
●体調不良
生活習慣や食生活の乱れが原因で色が悪くなることもあります。
【黒ずみを改善する方法】
●歯茎のマッサージ
人差し指を使って歯肉部分を全体的に円を書くように優しくマッサージすると、
血行が良くなり黒ずみが改善されていきます。
●生活習慣を見直す
睡眠不足や運動不足、食生活の片寄りなどの不摂生も大きく歯茎の色に関わります。
これらを改善し規則正しい生活に切り替える事で改善されます。
●喫煙を控える
タバコの色素沈着が原因の場合は、タバコを控える・辞める事で徐々に元の色に戻っていきます。
●歯科用レーザー治療
特に喫煙による色素沈着に有効で、レーザーによって沈着色素を除去することができます。
治療による痛みはほとんどありません。
気になる方は、ご相談下さい。
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2015年6月2日 子どもの歯ブラシの注意点について
年齢(歯のはえ方)によって、虫歯になりやすい場所が変わっていきますので、ポイントを押さえた歯みがきをしましょう!
■6ヶ月頃~(乳前歯が生える時期)
赤ちゃんに下の前歯が生えたら、歯みがきをスタートさせる時期です。生後6ヶ月くらいが平均的です。
ミルクだけで、砂糖の摂取がなけれ虫歯の心配はあまりありません。
まずは、歯に触れられることに慣れさせていきましょう。
・一日一回ガーゼで歯を拭いてあげる
・赤ちゃん用の歯ブラシも持たせる
などの方法が有効です。
■1歳半ころ~3歳ころ(奥歯が生え始め~生えそろう時期)
歯ブラシに慣れる時期です。まずは食後にこだわらず、機嫌の良いときに行ってください。
子ども自身で歯みがきをはじめ、必ず親が仕上げみがきをしましょう。
使用する歯ブラシは、小さなものから始めましょう。
前歯の裏側はむし歯になりやすいので、特に意識してください。
■4歳~5歳(乳歯がはえ揃った後
歯みがきの習慣化の時期です。(特に夕食後)
虫歯になりやすい場所は、奥歯の歯と歯の間です。
お菓子は時間を決めて食べるようにしましょう。また、歯科医院でのフッ素塗布も行いましょう。
■6歳ころ~(永久歯が生え始める時期)
虫歯になりやすい場所:6歳臼歯(乳歯の後ろから生えてくる永久歯)です。
特に、一番初めに生える第一大臼歯(奥歯の永久歯)は、噛みあわせを決める大事な歯でもあるので、注意しましょう。
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2015年5月1日 噛む力のつく料理レシピVol.1
よく噛むことで唾液が分泌され、むし歯や歯周病の予防に繋がります。
また、ゆっくりよく噛んで食べることで、胃腸の働きを活発にしたり、食べすぎを防ぐ効果もあります。
今回のメニューは、「いかのしょうが煮」です。
【材料(5人分)】
いか: 1杯
しょうが: 10g
★酒 :1/4 カップ
★醤油 :小さじ 3・1/3
★みりん :小さじ 1・2/3
★水 :1カップ
【作り方】
(1)いかは足とわたをはずし、骨を抜き取る。足は目とわたを切り落とし、くちばしと吸盤を取る。
(2)水で洗って水けを取り、胴は1cm幅の筒切りにし、足は適当な長さに切る。
(3)しょうがは、せん切りにする。
(4)鍋に★を入れて火にかける。
(5)煮立ったら、いかとしょうがを入れて、味がなじむまで強火で5分ほど煮、器に盛りつける。
完成です。
ご家庭で作ってみて下さいね。
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妊娠中はホルモンバランスの変化により口内環境が変化し、歯のトラブルが起こりやすい時期。
つわりにより食生活が偏ったり、歯ブラシを口の中にいれる事が出来なくなってしまう場合もあり、十分な口腔ケアができず、辛い時期ですね。
しかし、ママがむし歯になると、赤ちゃんがむし歯になるリスクが高まります。
また、歯周病や歯肉炎を治療せず放置しておくと、早産や低体重児の確率が7倍にも上がるといわれています。
妊娠中の正しいオーラルケア習慣を身につけましょう。
■歯医者には通ってもいいの?
治療は妊娠中期(5~8ヶ月)であればほとんどの方が問題なくできます。
妊娠初期は体調が優れない期間なので、歯医者に行く必要がある方は無理しないようにしましょう。
また、予防の観点からも、つわりが落ち着いた中期ごろに、一度、歯科検診を受けておくといいと思います。
その際には、必ず「妊娠中」と伝えてください。
■レントゲンについて
歯科で行われるX線は口に向けて当てる為、お腹に直接当たる事はありません。
また、歯科医院ではX線の被爆を防ぐ為のエプロンをかけレントゲン撮影を行います。
■麻酔について
歯科治療で行われる麻酔は「局部麻酔」なので心配はいりません。
使用する麻酔薬の量も少量ですし、通常の使用では母子ともに影響はありません。
リラックスして麻酔の処置を受けましょう。
■投薬について
原則として妊娠中の患者様には投薬はしません。
痛みがひどい場合は、産婦人科の先生と相談した上でお出しすることもあります。
不安な方は、産婦人科での健診の際に歯科医院でお薬をもらった場合の相談をしてみて下さい。
■妊娠中の歯みがきの注意点
◇歯みがきのアドバイス
一日のうちで体調のよい時間に歯みがきを行いましょう。
その際、ヘッドの小さいハブラシを使用します。
ハブラシを舌に当てないようにすると嘔吐感を避けやすいです。
またハミガキ剤は、香料や味の強いものは避けましょう。
◇歯みがきできない時には
デンタルリンスや水でうがいをしましょう。
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気がつくとできている口内炎は、食事をすると痛いですし、気になりますよね。
口内炎ができやすい人は、体の抵抗力が低下している証拠です。
疲れやストレスがたまっていたり、睡眠不足が続いてカラダが弱っているとき、風邪などで体調を崩しているとき、栄養バランスが崩れているときなどに口内炎になりやすいのです。
=口内炎の予防・対処法=
●疲れやストレスをためない
過労や過度なストレスを溜め続けていると、免疫力が低下します。
疲れた時は、ゆっくり休み、睡眠をしっかりとるようにしましょう。
また、喫煙やアルコールを控えた方が、治りやすくなります。
●口の中を清潔に
口呼吸をしていると、乾燥した空気や空気中の細菌が、直接体内に取り込まれてしまいます。
口の中を乾燥させないように、できるだけ鼻呼吸を意識しましょう。
また、口腔内には常に多くの細菌が棲んでいます。
歯みがきをしっかり行い、手洗いやうがいをしましょう。
●ビタミンB群を補給する
ビタミンが不足すると、口内炎を発症しやすいと言われているので、野菜や果物をしっかり摂るように心がけましょう。
ビタミンの中でも特に口内炎予防に必要なのはビタミンB群。
ビタミンB群が多く含まれているのは、レバー、牛乳、卵、魚などです。
口内炎は、栄養や健康管理に気を付けていれば、1~2週間で完治します。
ただ、症状が長期化したり悪化したりする場合には、受診をして下さい。
口内炎の症状が辛い場合は、耳鼻咽喉科・歯科・皮膚科で対応が可能です。
塗り薬やレーザーを使った治療などで対処します。
すべての医院が口内炎を治療してくれるというわけでもありませんので、事前に口内炎の診察を行っているか確認することをオススメします。
かかりつけの先生がいる方は、一度相談してみて下さい。
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歯間ブラシとは、歯と歯の間のすき間の汚れを取り除くための、歯ブラシよりも小さなブラシです。
本来、歯と歯の間には歯間ブラシがスムーズに入るほどのすき間がない場合が多いため、デンタルフロスを使います。
無理に歯間ブラシを使うと歯ぐきを傷つけてしまい、歯ぐきが下がる原因となります。
ただ、ご年配の方や歯周病などで歯と歯の間のすき間が広い場合は、デンタルフロスでは歯垢を取りにくいため、歯間ブラシを使用します。
【歯間ブラシの使い方】
●歯ぐきを傷つけないように、歯間ブラシをゆっくり歯と歯の間に入れる。
●歯ぐきではなく、左右の歯の表面にあたるように動かす。
【サイズの選び方】
サイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、汚れが取り除けず、歯ぐきを痛めてしまう場合もあります。
色々なサイズのものがありますので、歯と歯のすき間に入れた時、違和感なく動かせるものがベストです。
歯間ブラシが入らない場合は、デンタルフロスを使用するようにしましょう。
【保管方法】
歯間ブラシは使い捨てではありません。使用後は、歯ブラシと同じように水で洗い、乾かしてください。
毛が曲がったり、乱れたら交換のサインです。長くても1ヶ月ごとの交換をオススメします。
理想としては、フロスと歯間ブラシを併用し、フロスで歯間部分を、歯間ブラシで歯周周りを磨くと最もキレイに歯垢が取り除けます。
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2014年12月6日 「デンタルフロスの使い方」について
デンタルフロスとは、細いナイロン糸を束ねたもので、せまい歯間を清掃できる、糸状の清掃用具です。
歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目の歯垢を除去してくれます。
歯垢をそのままにしておくと、むし歯や歯周病の原因になりますので、毎日のブラッシングと併せて、フロスによるケアがオススメです。
◇◆フロスの持ち方◆◇
両端を両手の中指に巻きつけ、中央に10~15cm程度フロスが残るようにします。
さらに2~3cm程度残すようにして、親指と人差し指で挟みます。
◇◆フロスの動かし方◆◇
フロスの動かし方は、どの歯も同じでかまいません。鏡に向かってフロスの位置を確認しながらゆっくりと行いましょう。
(1)歯面に沿って、のこぎりの刃を引くようにゆっくりと動かしながら、歯と歯が接触している部分を通過するまで少しずつ入れます。
(2)上下へ動かしながら歯の側面をこすります。
(3)取りはずすときも同じようにゆっくりと動かしながら。
(4)汚れたフロスにはプラークがついているので、1カ所終えるごとにフロスの清潔な部分を送りだして次の歯へ。
◇◆フロスの効果◆◇
●歯ブラシと併用すると、歯垢除去率が増加します。
●むし歯になりやすい歯と歯の間をケアできます。
●歯周病予防にも効果的です。
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